先週末、家族で出かけたショッピングモールで、ひとり時間を少しもらいまして(息子の面倒を見てくれた夫よ、ありがとう!)。
大きな本屋さんで本をあれこれと見ていたところ、すてきなデザインとテーマに興味をひかれたのがこちらの本「書く習慣」でした。
早速購入し大変楽しく興味深く読んだので、感想をブログにまとめます!
書くことが大変なのはなぜ?
内容を簡単に要約すると、「感じたことをもっと気楽に、楽しく書こう!難しいことを考えずに、『書くことを習慣化』してしまおう!」という本であるのが「書く習慣」です。
これまでの人生でトータルして7年ほど(そのうちここ半年ほどはフリーランスとして)ブログやWebメディアに記事を書いている私ですが、
続ければ続けるほど、「書くことが大変になってきている」という実感があります。
本来「好き」であるはずの「書く」という作業が、なぜ大変になってくるのか…?(いやもちろん、今も大好きではあるのですが)
まずひとつめの理由なのですが、著者のいしかわさんは、本書のなかでこう書いています。
「文章を書けない」理由のひとつに、そもそも文章を書くことが「習慣になっていない」という要因があります。
文章を書くたびに気合を入れて、すべての力を振り絞って「エイヤッ!」と書いていたのでは、エネルギーをものすごく消耗してしまいますよね。
(第2章 「習慣になれば書くのが楽しくなる」より)
これは、本当にそう!
ライフスタイルや体調の変化により(時に、これを言い訳にして…苦笑)文章を書く頻度が減ってくると、そのぶん次に書く時により多くのエネルギーを必要とするのです。
そしてエネルギーを費やしすぎて書いたあとは、また「少し、休もう」というモードに入ってしまい、次に書くまでの間隔が空き…の悪循環。
そして個人的に「書くことが大変になる要因」の、ふたつめはこちら。
巷に溢れている文章術のなかには、Googleなどの検索エンジンに評価され、特定のワードで検索したときに検索結果の上位に表示されるための文章の書きかたを教えるものも多くあります。
これは、多くの人に読んでもらうための「SEOライティング」というテクニックなのですが、わたしはこれがいまだに好きになれません。
(第4章 「ちゃんと伝わると嬉しくなる」より)
わたしも、好きになれません。(笑)
「よく検索されている単語を、記事タイトルや記事内の見出しなどに何度も登場させる」などのテクニックなのですが、これを気にしながら書くと「書く楽しみ」が半減する気がします。
(私にとっては)自分らしくない、(読み手にとっても)「書き手が見えてこない」淡々とした文章になってしまうんですよね。
それでも「より多くの人に、自分の文章を読んでもらいたい(=検索結果の上位に表示させたい)」という気持ちがあるため、ある程度はテクニックも気にしていくわけですが…。
「書く楽しみ」を維持し続けるために、もっと自由な気持ちで書いていこう!と思えました。
「書く習慣」をつけよう。楽しく自由に、なんでも書こう
以前、田中 泰延さんの「読みたいことを、書けばいい。」を読んだ時に感銘を受けた私。
そのときに「自分が『これは素敵だったな』『これは尊い経験だったな』と本当に思えることだけを書こう!大して書きたくないことを無理して書くのは、やめよう」と強く思い、それを続けています。
今回の本「書く習慣」は、それにプラスして、「自分が書きたいことを、習慣化して気楽にコマメに書くともっと楽しくなるよ!」と、私の背中を押してくれるありがたい内容でした。
いしかわさんのポジティブで軽妙な語り口も魅力的で、引き込まれながらすらすらと読める本でした。
私と同じようなブロガー・ライターさんにとってはもちろんのこと、
その他多くの「書く」ことに携わるかた・「これからもっと書きたい」と思っているかたにとっても、大きな助けになる本だと思います!
- 著者:いしかわゆき
- 2021年8月発行
〜目次〜
- 第1章:言葉と仲良くなれば書けるようになる
- 第2章:習慣になれば書くのが楽しくなる
- 第3章:ネタを見つけられると止まらなくなる
- 第4章:ちゃんと伝わると嬉しくなる
- 第5章:読まれるともっと好きになる
- 第6章:「書く」ことが与えてくれるもの
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