5歳息子・1歳娘の子育てに奮闘している母さんの私、おはぎです。
毎日子育てをしているうちに、いつからか
「ああ、子どもにさっきの言い方は良くなかったな。つい焦ったりイライラしてしまって、良くない行動を繰り返してしまっているな」
と、落ち込むことが増えていました。
そんな自分を変えたくて、遅ればせながら、以前から話題の本『子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本』を本屋さんで買って読んでみました。
読んでよかった…!
今日は、そんな本『自分の親に読んでほしかった本』の要約・感想を、綴ります!
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【要約・感想】『子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本』を読んで
『自分の親に読んでほしかった本』は過去に固執することなく、現在と未来の子育てを変えていく本です
まずこの本のタイトルの付け方が、うまいなぁと。
- 自分の親にしてほしかったけど、してもらえなかったことがある
- そんな自分自身がいま親となり、子育てで悩んでいる
- 読んで学びがたくさんあった!こんな本が自分の親世代の頃にもあったらよかったな
そんな読者のいろんな思いを包括してひとつのワードにまとめた、すごいタイトルだなと思うんです。
ただじっくり読んでみて感じたのは、この本は決して過去(自分の親との思い出や関係)に変に固執するような内容ではなくて。
- 自分の親や保護者にしてもらって「これはよかった」と思うことは、今の子育てに引き継いでいこう
- 「これはしてもらえなかった」ということに関しては、自分の記憶や感情としっかり向き合い、今の子育てには引き継がないようにしよう
…という、あくまでもポジティブに前を向いて、過去の自分の経験や思いを今の子育てに活かすための本なのだと感じました。
これは、子どもを愛するだけでなく、子育てを楽しみたいと思う親のための本なのです。
子育ての基本は、相手の立場を思いやって共感を示すこと
『自分の親に読んでほしかった本』は、主に妊娠中〜子どもが10代後半になるくらいまで(範囲、広いです!)の子育てのあらゆる場面で役立つ考え方・子どもとの接し方を提示してくれます。
- 子供の感情に名前をつけてやり、なだめ、会話のキャッチボールをしてみること。
- 自分のトラウマを認知して、意図せぬ怒りに巻き込まれないこと。
- 子どもがどんな気持ちでいるときも、そばにいて支えるだけでいいということ。
- ものごとを長い目で見て、「一生のあいだ関係の続く相手」として子どもとうまくやっていけると親子で幸せになれること。
書ききれないくらい、本当にたくさんの学びがありました(例によって、またこの本も大量のふせんだらけに…!笑)。
中でも特に、今の私にストンと入ってきて、これからの子育ての基本として心がけていきたいと思ったのは次の言葉。
話を聞いてもらえること、理解してもらえること、共感してもらえることは、誰にとってもプラスになります。
これを家庭内の最優先事項にすれば、子どもの成長を促す良い環境になります。
これ、もしかしたら数年前の私だったら「そんなこと知ってるし、日常的にやってるよ」と思えたかもしれない。
でも娘(2人めの子)が生まれてからというもの、常に何かに追われるようになって、気持ちに余裕がなくなってきていた私には改めてハッとさせられた言葉でした。
↑「早く帰りたいな〜」という自分の思いを抑えて、あちこちで寄り道(パンフレットを持っていったり、階段を上り降りしたり、座ったり。)したがる娘に向き合い、なるべくゆっくり一緒に時間を過ごしています。
【要約・感想まとめ】「大事なのは、間違いをどう正していくか」
『自分の親に読んでほしかった本』のなかで何度も繰り返されるのは、こんなメッセージ。
完璧な人間などいないし、私たちはみな間違いをおかします。
間違い自体はたいして問題ではないのです。
大事なのは、その間違いをどうやって正すかです。
このメッセージに、とても救われます。
著者のフィリッパ・ペリーさんはこの「間違いと、それを正す行動」のことを
「断絶と修復」(断絶:お互いを誤解したり、誰かを傷つけてしまうこと。修復:自分の中にある問題を認識して、相手に謝ったり、行動を変えていくこと)
と呼び、本の中でこの「修復」の重要性を繰り返していたのが印象的でした。
総ページ数350ページほどとなかなかボリューミーな本なので、正直に言うと途中でちょっとお腹いっぱいになります。
それにこの本に書いてあることを全部すぐに実行できるかというと、きっと難しい…!
が、読んだか読んでないかではやっぱり子育てをするうえでの意識が大きく変わるし、私は今のタイミングで読めて本当によかったです。
妊娠中〜我が家のような幼児〜ティーンエイジャーくらいまで。
子育てのどのタイミングでも学びが多い、折に触れて繰り返し読みたい良書だと感じたので、ブログでご紹介しました!
少しでも「自分と子どもの関係を変えたい」「今の子育てをもっと楽しみたい」と感じているかたは、是非読んでみてください。
- 著者:フィリッパ・ペリー(英国の心理療法士)
- 訳者:高山真由美
- 2023年10月18日発行