先日(2024年10月)、上映が始まってすぐの映画「まる」を観てきました!
監督は、私の大好きな荻上(おぎがみ)直子さん!(映画『かもめ食堂』『彼らが本気で編むときは、』などの監督です)
キャストは堂本剛さん、綾野剛さん、吉岡里帆さんなど。
なんだか不思議な…でもいい映画でした。
映画「まる」あらすじ・予告動画
映画「まる」のあらすじは、こちらです。
美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田。
独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなしている。
ある日、通勤途中に事故に遭い、腕の怪我が原因で職を失う。
部屋に帰ると床には蟻が1匹。その蟻に導かれるように描いた○(まる)が知らぬ間にSNSで拡散され、
正体不明のアーティスト「さわだ」として一躍有名になる。
突然、誰もが知る存在となった「さわだ」だったが、段々と○にとらわれ始めていく…。
(映画「まる」公式HPより引用)
▼映画の予告動画は、こちら。この映画独特の不思議な世界観をよく表してる予告だと思う。ご興味のあるかたは是非観てみてください!
【ネタバレ】映画「まる」。世の中と自分の関係性について考えるきっかけをくれる映画
【私が映画「まる」を観に行ったきっかけ①↓】
なんだこれは…
クソつまらんかった
2時間苦痛だった
頭痛くなった
まさかとは思うがこの映画は「芸術」のつもりなのか?
もしこれを芸術的表現だというのなら、俺はもう二度と「芸術」を語りたくないクソ映画オブ・ザ・イヤー2024最有力候補間違いなし!! pic.twitter.com/wwwBNMABXe
— つますきー🎞️映画 (@tsumasukii) October 18, 2024
このツイートで「まる」を調べると(私の大好きな荻上直子監督の映画だ…!)と知り、気になりました。
(更に言うと、私はこのツイート主さんに何か言いたいというわけではないのですが。
「たぶんこういったツイートをサラッとできちゃうかたには、荻上監督が生み出す繊細な映画の良さはわからんだろう…!」「今度は私がこの映画の良さを自分の目で確かめて、発信するぞ〜」とも思ってしまった。笑)
【映画「まる」を観に行ったきっかけ②↓】
昨日(10月20日)の朝放送のTV番組「ボクらの時代」のゲストが堂本剛×綾野剛×荻上直子だったこと!
(これ観た方いるかな…めちゃくちゃ面白かった!
番組内で荻上監督が
私が以前仕事で『大人の事情的な部分』と『自分のやりたいこと』の狭間で悩んで辛かったときに、
ふとテレビをつけたら(私よりもっと辛そうな人がいる…!)と思った。それが堂本さん。
これをきっかけに映画出演のオファーをさせてもらいました
…と言っていたのが印象的でした。笑)
そんなこんなで観に行きました、映画「まる」。
以下さらっと感想を!
まず完全に私の個人的意見による、
- この映画での名役者→堂本剛、綾野剛、森崎ウィン
- 名ゼリフ→「人間、丸くなくっちゃ」(by 森崎ウィンさん演じる「モー」)
特にコンビニ店員「モー」を演じる森崎さん、初見でしたが素晴らしかった…!
途中からは、あのなんとも心地よいコンビニシーンを楽しみに待っている自分がいました。(笑)
あと綾野剛さんもシンプルに「この人、こんなに演技上手いのか…!」と感心しました。
あと私、(「かもめ食堂」の頃から)小林聡美さんや片桐はいりさんのファンなんですが。
片桐はいりさんどこに出てきた?!と映画観た後に思って調べたら、ちょいちょい沢田が不用品を売りに訪れていた古道具屋の店主役でした(わかるか!笑)。
途中ちょっと単調に感じたり、逆に「このシーンは一体…?このセリフ要るのかな?」と、ところどころ情報を詰め込みすぎてる感じもありましたが。
が、「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり…」という平家物語の節が出てきたり、和室でお茶を点てるシーンがあったりと、「和・仏教」のエッセンスが詰まっているところはとても心地よいです。
あとちょいちょいクスっと笑えるコミカルさがあるのも、荻上さんの映画らしい感じ。
「みんな、大なり小なり『世の中からの要求』と『自分のままでありたいという願望』の狭間で悩みを抱えているのだな。」と実感し、
その中で「じゃあ自分はどう生きていこうかな…?」と肩の力を抜いて考えるきっかけをくれるような映画です。
あと「まる○」効果でなんとなく、観たあとは自分にも周りの人にも優しくなれるかも。
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