主婦の「買ってよかった」まとめました

薄井シンシアさんの本おすすめ3選。キャリアや子育てに悩む女性へ

キャリアや子育てに悩む女性へおすすめの、薄井シンシアさんの本3選

夫のお仕事の都合で転勤族な、2児(4歳・0歳)の母:おはぎです。

日々の子育て・家事のかたわら、フリーランスのブロガー・ライター(2年目)としても少しずつ奮闘しています。

そんな私が、以前シンガポールで駐在妻だった頃から何度も読み返しては心のお守りにしてきたのが、薄井シンシアさんの本たちです。

薄井シンシアさんとは

「薄井シンシアさんとは?」というかたもいると思うので、経歴を載せておきます。

薄井シンシアさんの経歴
  • 1959年、フィリピン生まれ。 1980年、国費外国人留学生として来日。
  • 1985年、東京外国語大学を卒業後、貿易会社入社。 1986年、外務省職員の日本人と結婚、海外赴任ののち日本に戻る。
  • 広告代理店に就職するが、出産のため退職。その後は20年弱、5カ国で専業主婦として生活。
  • 2007年、48歳で娘の母校だったタイのインターナショナルスクールのカフェテリアでパートを始める。3カ月でマネージャーに昇格。
  • 2011年、日本に戻り職を探したが、専業主婦のキャリアは評価されず、なかなか決まらず。結局、時給1300円の会員制クラブでの電話受付のアルバイトを始める。
  • 2013年、ANAインターコンチネンタルホテル東京に入社。2016年には副支配人就任。シャングリ・ラ東京に勤務後、2018年日本コカ・コーラ社に入社し、オリンピックホスピタリティー担当就任。同年5月からLOFホテルマネジメント日本法人の代表。

このように薄井さんは非常に優秀なかたではあるのですが、ご自分の育ちや結婚生活においては、住居を点々としながら様々な困難を乗り越えられてきています(ちなみにかなり壮絶です…!詳しくは、著書「人生は、もっと、自分で決めていい」参照)。

そのため、私を含め、薄井さんとなんらかの共通点や親近感をもつ女性はきっととても多い!

だからこそ今回、私も愛読している著書を数冊、ぜひご紹介したいと思うのです。

私はズバズバと思ったことを口にする性格のため、どうも迷いのない自信家に見えてしまうことが多々あります。

「きつい」とか「強い」とか(中略)。でも、実はそうじゃない。

迷って迷って、うつ状態になってしまったこともあるし、自信のなさから、せっかくもらった転職の話を再三断ってしまったこともあります。

この本の中では、そんな私の迷いや揺れもしっかりお伝えしていこうと思っています。

(「人生は、もっと、自分で決めていい」」より)

薄井シンシアさんの本おすすめ3選。キャリアや子育てに悩む女性へ

1.「人生は、もっと、自分で決めていい」

人生は、もっと、自分で決めていい」は、薄井さんの3冊めとなる自伝的エッセイ・啓発本。2021年出版。

この本のテーマはざっくり言うと、

  • 自分にできることとできないことを仕分けて、自分の限界を意識する
  • 自分の強みは「価値観」で決まる

…ということ!

ちょっとだけ試してみてください。

自分を中心に置いて、自分にとって何が大事なのか、優先順位を考える。

すると、意外なほど、物事がスッキリして見えることがあります。

(「第3章 選んで、捨てて、決めるまで」より)

本の中でおすすめされていた「自分中心」の図を、書いてみた(字がきれいでなく失礼)。

またこの本では、それまでの著書では語っていなかった「40代からのキャリア」「58歳での円満離婚」「コロナによる失業経験」など、人生後半についての記述も多い印象です。

子育てと仕事のバランスに悩む30~40代のかたや、人生後半のキャリアに悩む50代以降のかたに、ぜひ一度読んでみてほしい本です。

2.「ハーバード、イェール、プリンストン大学に合格した娘は、どう育てられたか」

ハーバード、イェール、プリンストン大学に合格した娘は、どう育てられたか」は、薄井さんによる唯一の子育て本です。2020年出版。

子育てでご本人が意識していたことを33個、エッセイ調にまとめられています。

娘さんが1歳〜18歳になるまでの間で「ナイジェリア→NY→東京→ウィーン→バンコク」と、数年毎に夫さんの転勤に帯同。

その18年間の過程での苦労や乗り越え方にとても共感し、参考になる!

最初図書館で借りたのですが、とても気に入ったので書籍で買って繰り返し読んでいます。

本のタイトルは肩肘張った感じなのですが、実際の内容は勉強に関する記述は少なく、色んな子育てエピソードが文章と短めの漫画で楽しくまとめられています。

「この100ユーロの中にはね、あなたの着たい服やCD、ペンやノート、それに、お友達と映画に行ったり、アイスクリームを食べたりするためのお金が全部含まれるのよ。毎月ちゃんと、自分で管理できる?ただし、本と私が必要と思うものだけは、ママが買ってあげる」

(22:「『お小遣い制』でお金の価値を知る」より)

▼こちらは、紗良さん(娘さん)がハーバード大学に行くことが決まったとき、(以前から面談を重ねていた)他の大学の女性リクルーターに断りの手紙を書いた時のこと。

そこ(リクルーターからの返事)にはこう書かれていました。

「紗良さんが、私たちの大学に来ることはないと思いましたが、検討してもらえただけで光栄でした。嬉しく思いました」と。

私も嬉しかったのです。こうして、断りの手紙を書いて礼儀を尽くす人間に育ったことが。思えば、私が幼児期の紗良に求めたことは、「靴はちゃんと揃えましょう」と「誰にもちゃんと挨拶しようね」のふたつでした。

(32:「難関大学に通用する『人間力』を育てる」より)

夫さんのお仕事の都合で各国への転勤を繰り返す中でも、日々愛情深く娘さんの子育てに奮闘してきた薄井さんだからこそ書ける、貴重な経験が詰まった本だと思います。

3.「専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと」

専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと」は、薄井さんの初めての著書。2017年出版。

「専業主婦17年→『給食のおばちゃん』→電話受付→外資系ホテルの営業開発担当副支配人→5つ星のラグジュアリーホテル勤務」までの経験に基づいて、就職のためにやっておくべきことを8つにまとめています。

▼私は以前この本を参考にし、「月曜日に、その週1週間分の晩ごはんのメイン献立を決める」というのを習慣にしていたことがあります(今はもっぱらヨシケイのカットミールに頼っていますが)。

ワーク・ライフ・バランスとよく言われるけれど、一日、一週間、一ヶ月単位で捉える考え方ではなく、一生をかけてワークとライフのバランスをとるという考え方があってもよいと思う。

私は、30〜40代を主婦に専念した。とても満足だ。

そして、いまは仕事に専念し、おそらくこの先十年は仕事に生きることになるだろう。つまり、私にとってワークとライフのバランスは十分に取れているのだ。

(第一章 「五十代専業主婦からの挑戦」より)

専業主婦を一つのキャリアと捉え、いかに自己奮起しながら家事や子育てに前向きに取り組むかについて、モチベーションを与えてくれる本です。

ただこの本は、今回ご紹介した他の2冊に比べてちょっと語調が強めなので、「ガツンと言ってほしい」という主婦のかたにおすすめだと思います。

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