【要約・感想】本「スマホ脳」。スマホと距離を置くことに決めました。

【感想】本「スマホ脳」を読んで。スマホと距離を置くことに決めました。

去年の2021年、当時日本でとても人気だったスマホ脳という本の存在を知ってすぐに興味を持ったものの、その後結局他の様々な情報の渦に飲まれて未読のままにしていた私。

2022年に入り、再度本屋さんでこの本を見かけたときには「今度こそ、読まねばならない!」と直感的に感じ、すぐに購入したのでした。

読んでみるともう、あまりにも頷けるその内容に、ものすごい衝撃と影響を受けました。

以来、私の生活はすでに大きく、良い方向へと、変わり始めています。

今日はそんな、心から「読んでよかった」と思える本「スマホ脳」の要約・感想を、綴ります。

本「スマホ脳」の要約・感想

スマホ脳」を読んでみての、率直な感想は「スマホって、怖い…」です。

私が大学生の頃(2011年頃)、世の中にスマホが本格的に普及。それから常にスマホを身につけ、周囲の人と同じようにSNSに依存し、際限なく情報を指でスクロールし続けて約10年。

そんな私に、たった数時間の読書で「え…スマホって怖い…もうスマホ時間、絶対減らそう」と決意・実行させたこの本、本当にすごい。

「もっと早く読んでいれば良かった…でも今、読めてよかった!」と強く感じています。

会社である文章を書いている最中だとしよう。

チャットの着信音が聞こえ、スマホを手に取りたい衝動に駆られる。なにか大事なことかもしれない。

やはりスマホを手に取り、ついでにさっきフェイスブックに投稿した写真に新しい「いいね」がついていないかどうか素早くチェックする。

すると、あなたの住む地域で犯罪が増加しているという記事がシェアされている。

その記事をクリックし、数行読んだところで、今度はスニーカーのセールのリンクが目に入る。

それにざっと目を通そうとするが、親友がインスタグラムに新しい投稿をしたという通知に中断される。

さっきまで書いていた文章は、すでに遥か彼方だ。

(「スマホ脳」第3章内「デジタルのメリーゴーラウンドにぐるぐる回されてしまうのは簡単だ」より引用)

「スマホ脳」を読んだあとの、生活の変化&メリット

生活の変化

スマホ脳」読了後の、私(と息子)の生活の変化は…

▼私の変化

  • 今まで無意識にスマホに手が伸びていた場面が、読書(紙媒体の本を読む)時間に変化
  • スマホ自体が目に入らないよう、かばんの奥やローテーブルの下に入れるようになった
  • SNSへの投稿自体を減らしたことで、必然的に自分の投稿への反応を気にする機会が減り、SNSが気にならなくなった
  • スマホを使う時は、まずその目的を口にする(「ラジオを流そう」「カレンダーをチェックしよう」など◀独り言みたいで格好悪いけれど…)。口にすることで、その目的が達成された後はすぐスマホを閉じるように(ダラダラ見なくなった)

▼息子(3歳)の変化

  • iPadではなく、TV(のYoutubeなど)で見せるようになった ⇒ 自分で次々とスクロールできるiPadではなく、大人がリモコンで操作しTVで見せることで、動画一本ごとに区切りをつける&目とスクリーンの距離を離す狙い(視聴時間自体も、少しずつ制限中です^^;)

この本にならって、これからの成長過程でもスクリーンタイムが「1日2時間は超えない」ようにしたいです!

iPodやiPhoneの開発に携わったアップル社の幹部トニー・ファデルも、スクリーンが子供たちを夢中にさせる点について同意見だ。

「冷や汗をびっしょりかいて目を覚ますんだ。僕たちはいったい何を創ってしまったんだろうって。

うちの子供たちは、僕がスクリーンを取り上げようとすると、まるで自分の一部を奪われるような顔をする。そして感情的になる。それも、激しく。

そのあと数日間、放心したような状態なんだ」

(「スマホ脳」第3章内「シリコンバレーは罪悪感でいっぱい」より引用)

スマホ時間を減らしたことによるメリット

スマホ時間が減ったことで、私にとって何より良かったのは、「自分にとって大切なことに割ける時間が増えた」ことと、「メンタルが安定した」ことです。

大切なことに割ける時間が増えた

スマホ時間が減ることで、「今の自分にとって大切なことに割ける時間」が圧倒的に増えました。

  • 本を読んだり映画を観たりして、素敵な文章や映像をインプットする時間
  • ただ息子とお喋りしたり、お腹の子にゆっくり話しかける時間
  • 家事に取り組む時間
  • ブログ記事の構成を考える時間
  • お出かけ中に、ただ景色を眺めてリラックスする時間
  • 体の調子の悪いときは、集中して休む時間

おはぎ

スマホ時間を意識して減らすだけで、1日の後半に「あれ、まだこんな時間かぁ」と思うことが増えました(本当に)!

以前よりメンタルが安定した

スマホ(特にSNS)の長時間の利用が気分の落ち込みやうつに繋がる」という研究結果は、この本で何度も紹介されています。

私自身、SNS時間を減らすことで、明らかに気持ちが穏やかになっていくのを感じました。

何と言うか、まるでスマホを持つ前の、10代くらいの頃の自分(ただ文章を読み書きすることが好きだった自分)が戻ってきたような感じがしてくるのです。

自分に少し自信を取り戻して、自分のことがより好きになれるような、そんな感覚です。

SNSを通じて常に周りと比較することが、自信を無くさせているのではないか。まさにそうなのだ。

フェイスブックとツイッターのユーザーの3分の2が「自分なんかダメだ」と感じている。何をやってもダメだ ― だって、自分より賢い人や成功している人がいるという情報を常に差し出されるのだから。特に、見かけは。

(「スマホ脳」第6章内「デジタルな嫉妬」より引用)

一方で、もちろん私はSNSの恩恵もこれまでたくさん受けてきました。

ツイッターやこのブログがきっかけで実際に会うことになり、今や実生活で大切な友人となっている人も数人います。

ツイッターのフォロワーさんで「気が合いそうだな。いつかお会いしてみたいな」と思えるような人も、やはり何人かいるのです。

おはぎ

それでも今後SNSに触れる時間が減っても、本当にご縁のあるひととは、仲を少しずつ深めたり、いつか実生活でも繋がりあえるものだと思います。

【要約・感想まとめ】「スマホ脳」は、今後の生活や考え方を大きく変えてくれる本です

スマホ脳」は、ただデジタル媒体を真っ向から批判する本ではありません。

膨大な数の研究結果を紹介しながら、そのデメリットや、適切な使い方をわかりやすく提示してくれる本です。とにかく情報量と説得力がすごい!

読了後の今。「この本を読んでいなかった場合に、自分や息子の将来がどうなっていたか?」を考えると、ちょっと恐怖心すらおぼえるくらいです…。

「スマホ脳」は、間違いなく2022年に個人的に読んでよかった本ランキングのかなり上位に入ってくる!と思います。

読めば確実に、今後の生活や考え方が、大きく変わります。

スマホとの付き合い方を見直したいかたは是非、読んでみてください!

〜「スマホ脳」書籍情報〜

  • 著者:アンデシュ・ハンセン(1974年スウェーデン生まれ。精神科医)
  • 訳者:久山葉子
  • 2020年11月20日 発行

〜「スマホ脳」目次〜

  • 第1章 人類はスマホなしで歴史を作ってきた
  • 第2章 ストレス、恐怖、うつには役目がある
  • 第3章 スマホは私たちの最新のドラッグである
  • 第4章 集中力こそ現代社会の貴重品
  • 第5章 スクリーンがメンタルヘルスや睡眠に与える影響
  • 第6章 SNS ― 現代最強の「インフルエンサー」
  • 第7章 バカになっていく子供たち
  • 第8章 運動というスマートな対抗策
  • 第9章 脳はスマホに適応するのか?
  • 第10章 おわりに

▼著者の「ストレス」全般に関するこちらの本も、わかりやすくておすすめです!

▼「運動」に興味のあるかたには、こちらもおすすめです。

コメントはお気軽にどうぞ

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)