映画「サイレントラブ」ネタバレ感想。残酷さが惜しかった…!

2024年2月、上映中の映画「サイレントラブ」を観てきました!

全体的にはとても美しいながらも、ところどころで描かれる残酷さに気持ちを持っていかれてしまう…そんな映画でした。

映画「サイレントラブ」あらすじ・予告動画

映画「サイレントラブ」のあらすじは、こちらです。

声を捨て、毎日をただ生きているだけの蒼(あおい)。

ある日、不慮の事故で視力を失い絶望の中でもがく音大生・美夏(みか)と出会う。

何があってもピアニストになるという夢を諦めない美夏に心を奪われた蒼は、彼女をすべてから護ろうとする。

だが、美夏に想いを伝える方法は、そっと触れる人差し指とガムランボールの音色だけ。

蒼の不器用すぎる優しさが、ようやく美夏の傷ついた心に届き始めた時、運命がふたりを飲み込んでいく──。

「夢を叶えて欲しい。俺にはないから」

映画「サイレントラブ」公式HPより引用)

映画の予告動画は、こちらです。映画の雰囲気がよくわかると思うので、ご興味のあるかたはどうぞ!

【ネタバレ】映画「サイレントラブ」の美しさと、残酷さ

この映画「サイレントラブ」は、数ヶ月前に映画館で予告を観てから、個人的にずっと楽しみにしていた映画でした。

▼個人的な期待ポイント

  • あの「ミッドナイトスワン」でメガホンをとった内田英治監督の最新作
  • 今回がラブストーリー映画初主演となる山田涼介(個人的に、ルックスが好き)
  • ヒロインに浜辺美波(なんとなく好印象)
  • 久石譲が音楽担当(大好きです)
  • Mrs. GREEN APPLEが主題歌を担当(Mrs. GREEN APPLEは、同じく主題歌を担当していた映画「ラーゲリより愛を込めて」を観た時に衝撃を受け、以来好きなのです)

しかし、鑑賞後は…。

率直な感想は、「お、惜しい…この映画はもっと繊細な美しさを全面に出してくれると良かったのに…!」という感じ(※個人的意見です)。

だって美しいシーンがたくさんあったじゃないですか、

  • 視力を失い校内でパニックになる美夏を、蒼がガムランボールを鳴らしそっと導くシーン
  • 蒼と美夏が、道端で出会った子犬(←めっちゃかわいい)をただただ撫でて愛でるシーン
  • 静かな川辺で、美夏が蒼の手を握り「私にとってあなたの手は、神の手なの」と伝えるシーン

その数々の美しいシーンに更に彩りを添える、繊細ながらも動的な久石譲のオリジナル曲

とってもとっても良かったです。

なのに…やはり「後半の暴力シーンが強烈過ぎた」この一点において残念だったように思います。

この映画は、他にも

  • 展開が淡々と進みすぎる
  • 若くしてその手で犯罪を犯してしまった蒼が、映画の最後までずっと過去にとらわれ報われていないような印象(最後まで肉体労働に従事)

…など、モヤモヤポイントがありましたが(※個人的意見です)。

そのあたりはまだ良いにしても、やはりいちばん観ていて辛かったのが、後半の乱闘シーン×2かと…あんなに残酷に長々と撮らなくても良かったのではと思ってしまう。

(他の映画口コミサイトや、実際に映画館で上映後に他の観客同士が話しているのを聞いても「後半が、グロかった…」「暴力が、辛かった…」という意見が聞かれました)

全体的には主演・ヒロインのお二人ともとても良かったし、真っ直ぐな愛情や不器用な優しさに満ちた美しい映画で、個人的に好きな感じではあったのですが、そこだけが少し残念でした。

制作陣が考える以上に観る者の心は繊細(笑)なのだから、もうちょっと配慮してほしかったかな。

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