先日(2026年7月)、今年6月19日から上映中の映画『急に具合が悪くなる』を観てきました!
キャストはベルギー出身のヴィルジニー・エフィラさん、岡本多緒さん、長塚京三さん、黒崎煌代さんなど。
濱口竜介監督が、哲学者・宮野真生子さんと人類学者・磯野真穂さんによる往復書簡本『急に具合が悪くなる』を、フランス・パリを舞台に映画化した作品です。
(私がこの原作本のことを知ったのは、映画鑑賞後でしたが…。宮野真生子さんは、乳がん発症後、多発性転移により2019年にお亡くなりになっています)
ニュースで「主演のヴィルジニー・エフィラさんと岡本多緒さんが第79回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞した!」と見てから気になっていたこの映画。
忘れかけていた頃に、SNSで「今年観たなかでNo.1だった!」というフォロワーさんの感想を見て、ついに観に行ったところ…
これは、是非おすすめしたい…!
映画『急に具合が悪くなる』あらすじ・予告動画

映画『急に具合が悪くなる』のあらすじは、こちらです。
パリ郊外の介護施設「⾃由の庭」の施設長であるマリー=ルー・フォンテーヌは⼊居者を⼈間らしくケアすることを理想としつつ、人手不足やスタッフの無理解などに悩まされている。
そんな中、マリー=ルーは森崎真理という日本人の演出家に出会う。
がん闘病中の真理が演出するのは、自閉スペクトラム症の孫・智樹と行動を共にする俳優・清宮吾朗の一人芝居。
真理の描く演劇に勇気をもらったマリー=ルー。同じ名前の響きを持つ偶然に導かれて、二人の交流が始まる。
しかし、あるとき真理は「急に具合が悪くなる」。真理の病の進行とともに、二人の関係は劇的に深まり、互いの魂を通わせ合うようになる……。
(映画『急に具合が悪くなる』公式HPより引用)
▼映画の予告動画は、こちらです。物語の雰囲気がよくわかると思うので、ご興味のあるかたはどうぞ!
【ネタバレ感想ブログ】映画『急に具合が悪くなる』を観て。
『急に具合が悪くなる』、圧巻だった。観て良かった…!
まずこの邦題が、なんとも良い(笑)。
声に出して言いたくなるじゃないですか、「あの映画、観に行ってきてん。『急に具合が悪くなる』っていうやつ」って(笑)。

- とにかく主要キャスト陣の演技力がすばらしい!
特にベルギー出身のヴィルジニー・エフィラさんは、柔らかい雰囲気ながら心の葛藤がリアルに伝わってくる演技が共感を呼ぶ感じ。
ヴィルジニーさんとW主演の岡本多緒さんは、凛とした話し方や表情が印象的で、その結果この邦題になっているような気も。
長塚京三さんは、さすが貫禄のあるどっしりとした演技で作品全体の空気感をぐっと引き締めていました。
黒崎煌代(こうだい)さんもちょっと驚くべきレベル…あの難しい役柄を(とにかく、観てほしい)!
- ロケ地のパリや京都の切り取り方が、映像美としても素晴らしい。
- ちなみに上映時間は3時間16分(196分)と、めちゃくちゃ長いです。
が、(私のように)しばし現実から離れて、時間をかけてじっくり映画の世界にのめり込みたい方にはきっとハマるし、展開が豊富なので飽きません。
▼個人的に印象に残った言葉
何も残さなくたっていいじゃないですか。
私はあなたと毎日くだらないことを言い合って、楽しかったですよ。
その楽しかった一瞬一瞬以上に、大切なことなんてあるんですか?
by 清宮吾朗(長塚京三さん)。
自分の限界を認め、外部に助けを求めること。
自分が持つわずかな可能性に気づくこと。
自分に触れ、他者と対話し、未来を作り上げること。
そんな「不確実な人生を、誰かと共に生きていくこと」の大切さを教えてくれる映画です。
介護や演劇についての知識が深くない私でもとても興味深く入り込めたので、多くの方に是非おすすめしたい!
ふっと体の力をゆるめて、「また明日から、自分にも何かできるかな。」と静かながら確かなエネルギーをもらえるようなすばらしい映画でした。
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