※※【2020.11月追記】この記事を読んでくださった方からご質問をいただきました…
この記事でお世話になったアンティは、エージェント「Super Nanny Services」でお願いしました。m(_ _)m感謝
第1子産後、アンティ(産褥ナニーさん)を雇う@シンガポール
2019年5月
↓第一子(「だんご」)出産@シンガポール
産後の退院日からお世話になっているマレーシア出身の産褥ナニーさんは、
ラッキーなことに大変経験豊富で気さくで優しく、私達との馬も合う。
私のことを「Mummy」、まっちゃ(夫)のことを「Daddy」と呼び、
自分のことは「Auntie(アンティ)と呼んで」と言うのでそう呼んでいる。
(*蛇足だが、このアンティという呼び方、
基本的には、自分と同世代〜年配の既婚女性に向けての呼び方で、
シンガポールでは広く浸透している。
普通の英語圏では「おばちゃん」と呼びたいときに使われる単語のようだが、
シンガポールではそこまで失礼なニュアンスではなく、
親しみ+尊敬を込めて呼ぶ感覚のよう。おもしろい…)
アンティはナニーの仕事を20年以上やっており、
また自身も5人の子(娘3人、息子2人)の母だと言う。
長女さんは、私「おはぎ」と同い年。
(それを言ったら、「あんたって幼く見えるわね!」と言われた。笑)
アンティはもうずっとシンガポールで旦那さんと長女さん?と一緒に住んでいるけど、
「シンガポールは狭いし物価も高いから、マレーシアのほうが好き」。
「あなたも日本のほうが好きでしょ?」と言うので
「たしかに、日本には四季のおもしろさがあるからね〜」と答えたけど、
実際はこの国の年中暖かい気候はかなり良い、と思っている。
家事も育児もプロ級の腕前のアンティ。
肉、魚、野菜(それも、おはぎのようにそのへんのスーパーで適当に買うやつではなく市場で買う新鮮なもの)を
バランス良く使った美味しい料理をふるまってくれる。
興味深いのが、毎食と言っていいほど料理にしょうがとにんにくを使っていること。
調べてみると、しょうがとにんにくの体への健康効果はすごいみたい。
たしかに私も最近疲れを翌日に持ち越しにくくなったし、
胃がもたれなくなったし、
産後の割には体の調子が良いと思う。
これからは私ももっと料理に取り入れよう…!
料理以外にも、
日中の授乳以外の赤ちゃんのお世話(おむつ替え、沐浴)や、
洗濯物干し、掃除、食後の洗い物をやってくださるアンティ。
いつも、
「あなたはとにかく横になっていなさい。
1ヶ月経って私がいなくなったら、そんなにゆっくりできないんだから」と言う。
ふにゃふにゃのだんごをリビングに残してアンティに任せ、
ひとり寝室へ向かうのは後ろめたい気もするけど、
そうしてでも、やっぱり産後1ヶ月は母体の回復が重要だということか…。
ありがとう、アンティ
2019年11月某日
あれから、半年。
久しぶりにアンティのことを思い出す機会があった。
と、いうのも・・・
つい最近、おはぎは自分の息抜きのため、
単発で家にベビーシッターさん(日本人)に来てもらった。
3時間という短い時間だったが、その間、
育児の相談相手になってもらったり、
だんごを外にお散歩に連れて行ってもらい、
おはぎはその間にベッドにごろんとなり、誰の目も気にせずお菓子を食べながら本を読んだりした(至福)。
シッターさんとだんごがお散歩から帰ってきて、
まもなく3時間が終わろうというとき、
シッターさんがこう言った。
「だんごくんは、扱いやすい子ですね。
ひとり遊びが上手で、お母さんの姿がちょっと見えなくなったくらいじゃ泣きませんね。
おそらく、産後1ヶ月間のナニーさんが上手なひとだったんだと思います」
(ええ?)とおはぎは思った。
たしかに私自身も最近になって、
(だんごは、育てやすいか育てにくいかでいうと、
育てやすい方に入るのではないか?)と気づき始めていた。
あくまでたった生後半年の、今の所、赤ちゃん時代は、の話だが。
個々に愛らしく、日々の成長を祝うべき千差万別の子どもたちを、
「育てやすい」「育てにくい」と親側の観点で振り分けるこの言い方・・・おはぎはあまり好きではない。
ただ、じゃあ他に何という言葉で言えばいいのか分からない。
それに、
どこへ行ってもどんな場面でも割とご機嫌なことが多く、あまり泣かず、よく眠る赤ちゃんと、
そうではない赤ちゃんとだったら、
やっぱりそうではない赤ちゃんの親には、それに対応するためのエネルギーが必要だということは、間違いないと思う。
(それより!育てやすいか育てにくいかって、
生まれつきの個性でだいたい決まるんじゃないの?
あのアンティの育て方がうまかったって、どういうこと??)
シッターさんはこう続けた。
「産後のナニーさんは、あまりずーっとだんごくんを抱っこはしてなかったんじゃないですか?
産後の1ヶ月、ご両親や、おじいちゃんおばあちゃんに、
長時間抱っこしてもらいながら過ごした赤ちゃんは、
このくらいの生後半年の時期なんかは、抱っこしてもらってないとずっと泣く子が多いですよ。
生後1〜3ヶ月の間、お母さんと2人の時間が増える時期にも、
やっぱり、お母さんが頻繁に抱っこしてあげていると、抱っこを求める子になります。」
そうなのか・・・!
そういえばあの頃アンティは、
フェフェと泣き出しただんごにすぐ私が近づこうとすると、
「マミー、大丈夫!ちょっと泣き出しただけですぐ対応してあげてたら、
あとあと毎回すぐ近寄ってあげないといけなくなるよ」
とかって言ってたっけ…。
これまで数え切れないほど多くの赤ちゃんのお世話をしてきたアンティは、
産後1ヶ月間だけでなく、実はその後も長〜い期間にわたって、
新米母の私たちを助けてくれている、のかもしれない。
海外での出産・育児は時に孤独だ。
それでも私はシンガポールでこうやって、
色んな方の手をお借りしながらだんごを育てていけていることに感謝している。
だんごはもう今やアンティのことをきっとすっかり忘れているだろうが、
私はアンティがいた日々のことを、これからも覚えていたいと思う。
ありがとう、アンティ!!