こんにちは〜!
最近、群ようこさんの小説本を映像化したドラマ「パンとスープとネコ日和」を、時間がある日に1話ずつ(1話につき50分くらいで、全4話です)、Amazon Prime Videoで観ていました。
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「パンとスープとネコ日和」とは
「パンとスープとネコ日和(びより)」は、作家の群ようこさんによる小説です。
あらすじはこういった感じです▼
唯一の身内である母を突然亡くしたアキコは、永年勤めていた出版社を辞め、母親がやっていた食堂を改装し再オープンさせた。
しまちゃんという、体育会系で気配りのできる女性が手伝っている。
メニューは日替わりの〈サンドイッチとスープ、サラダ、フルーツ〉のみ。
安心できる食材で手間ひまをかける。それが、アキコのこだわりだ。
そんな彼女の元に、ネコのたろがやって来た―――。泣いたり笑ったり・・・・・・アキコの愛おしい日々を描く傑作長篇。
【「ネコとスープとネコ日和」より】
また、この小説を原作とするテレビドラマ「パンとスープとネコ日和」が、2013年にWOWOWで放送されました(=私が今回Amazon Prime Videoで観たもの)。
私はこちらの小説の方は読んでいないのですが、テレビドラマ版も、この小説のあらすじと同様の内容でした。
ドラマ「パンとスープとネコ日和」を観た感想
群ようこさんの描く世界観や人間像は、私の憧れ
Amazon prime videoで、ちょっと前のドラマ「パンとスープとネコ日和」を観ています。
登場人物のちょっとした孤独や力強さが、ゆったりとした空気感で伝わってくる群ようこさんの物語がやっぱり好きです。
小林聡美さんやもたいまさこさんの演技も大好きです。😁 pic.twitter.com/FpSaRBhL0e— おはぎ@大阪 (@ohagi_blogger) September 6, 2021
そうなのです、▲のツイートでも呟いているように、私は以前から群ようこさんの物語が好きです。
私が群ようこさんの小説を好きになったきっかけと理由
群ようこさんの小説が好きになったのは、5年ほど前、個人的に調子を崩し、仕事も人間関係も諦めた時期のことでした(その頃の話は、こちら)。
(当時、行く場所がなかった私は図書館によく通い、群ようこさんの作品をはじめ心温まるような小説や、きれいな景色が見られる写真集のようなものをたくさん借りてはよく読んでいました。図書館に感謝!)
それでも私自身、ここ数年はすっかり元気に、そして忙しくなり、「小説」を読む機会はぐっと減ってしまいました。
なので群ようこさんの小説をものすごくたくさん読んできたというわけではないのですが、
私がこれまでに読んだ群ようこさんの本や、今回映像で観た「パンとスープとネコ日和」にはどことなく、共通点があります。
それは、描かれている主人公の考え方や人柄の部分であり、私が群ようこさんの作品に魅力を感じる理由は、きっとここにあるのです。
「あの人にも、あの人なりの事情があるのだから」と考えられる人、であることが多いのです。
「あの人にもあの人なりの事情がある」、と考えられる人
今回映像で観た「パンとスープとネコ日和」の主人公「アキコ」も、まさしくそういった考え方の持ち主でした。
アキコの周りには、体育会系で独特の雰囲気をもった女性「しまちゃん」(アキコが営むカフェのバイトさん)や、
いつもお節介な事を言ってくる「ママ」(アキコのカフェの目の前の喫茶店のママ)はじめ、色んな個性をもった人々が現れるのですが。
どの人に対しても、必ずアキコは「それが○○さんの良いところだから」「○○さんがそうするのも、きっと何か理由があるのよ」なんて言うのです(それを演じる小林聡美さんがまた、とても良い味出してらっしゃる〜!)。
私は、そういう考え方ができる人って良いなぁ…!とすごく思うのです。
そんな主人公の人柄に惹かれて、周囲の人も寄ってくるのですよね。
私が過去に読んだことのある群ようこさんの他の作品「かもめ食堂」の主人公「サチエ」や、「れんげ荘」の主人公「キョウコ」なんかも、どことなく似ているキャラでした。
人間、自分に余裕がないと、相手の事情を慮(おもんぱか)れないと思いますし、自分のことだけで精一杯な時期って誰にもあると思うのです。
それでもこの世の中、一人ひとりが誰か他人と出会ったときに、
たとえ「あれ?」という言動をされたとしても「あの人にもあの人なりの事情があるのかもな」と思えれば、もっとこの世の中は良くなるのかな、
なんて思ったりします(もちろん他者を故意に傷つけたり、迷惑をかけるような行為はだめですが!)。
私にとっては、そういう思考のきっかけをくれるのが、群ようこさんの作品です(もっと他の作品も読んでみたいな〜)。
今回私が観たテレビドラマ版「パンとスープとネコ日和」は、
私、真面目すぎました。私、これからは不良になります。
自分が自由になれて、人との時間が初めて始まるのだということに気づきました」
という最終話ラストのアキコの言葉も印象的でした。
▼最終話のラスト、エンドロールのダンスも良きでした
気取らず、ゆったりで、でも幸せなことばかりではなく、登場人物それぞれがちょっとした悩みや孤独を抱えている。
それでもそれぞれが自分と向き合いながら、時には周りの人に支えられながら、少しずつ歩を進めていくような、そんなとても温かい世界。
群ようこさんがいつも描くそんな世界観や人間像は、私のちょっとした憧れであり、心の拠り所でもあるなぁ、と今回改めて思いました。
▼主人公が魅力的で、それを取り巻く周囲の人々との出来事が可笑しくて心温まる、群ようこさんの作品たち。良ければ読んで(観て)みてくださいね
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