旧正月、中国人にとって縁起のいいものとは?@シンガポール

旧正月、中国人にとって縁起のいいものとは?@シンガポール

※この記事内の情報は、2018年当時のものです。いまは当時とは事情が変わっているかもしれませんが、参考になりましたら幸いです。

旧正月(Chinese New Year)にむけて、街や店の飾りつけに忙しくもホリデー気分が高まりつつある最近のシンガポール。

今年の旧正月1日目は、2月16日(金)。

シンガポールではこの日は祝日扱いとなるため、この金~日の三連休はどんちゃん騒ぎになるだろう。

人々は、街は、どんな感じになるのだろう。

旧正月というのは、中国や台湾、香港などでは、新暦の1月1日の元旦よりずっと盛大に祝われるらしいが、シンガポールでは元旦に比べるとどうなのだろう。

ここシンガポールで初めて経験する旧正月に、密かに期待を寄せているおはぎである。

シンガポールの街中が旧正月カラーの赤に

おはぎがちょっと楽しみになってしまうのも無理はない。

なぜなら、今の時期のシンガポールは、まだ旧正月まで2週間以上ある今日の時点でも、街中が旧正月カラーの赤に染まっており、
その訪れが近いことを意識しないように生活するのはもう不可能に近いからだ。

写真を見返していると、私が初めて旧正月の飾りつけを見たのはおそらく

年明け間もない1月8日ごろ、行きつけのplaza SingapuraのなかのスーパーCold Storageの店頭にてだった。

 

この日からおはぎは毎日のように旧正月の飾りつけを目にすることとなり、毎回興味深く思って写真を撮った。

なにが面白いかって、ここシンガポールでは旧正月をお祝いする精神が、民族関係なく広まっているところだと思う。

 

色んな飾り付けを毎日見ていると、「中国人にとって縁起のいいもの」というのがなんとなく分かってくる。

今回は、それをちょっと紹介できたらと思う。

 

旧正月、中国人にとって縁起のいいものたち@シンガポール

真っ赤なオーナメント

まず、季節系の飾り物をふんだんに扱うスーパー「Fair Price」に入ってみれば、
絶対に目に飛び込んでくるのは【真っ赤】なオーナメントたち。

なぜ赤い色が好まれるのかを調べてみると、このような言われがあるそうだ。

むかし、「年」(nián)という怪物がおり、毎年大みそかになると村里に降りてきて人々や動物を喰らっていた。
ある大みそかの日、人々が山奥に逃げていったなかで、ひとりだけ村に残って怪物に立ち向かおうとしたおじいさんが居た。
おじいさんは、家の門に赤い紙を貼り家の中で待ち伏せ、いよいよ怪物が近づいてきたときには爆竹で大きな音を鳴らした。
すると、何より赤い色と爆発音を恐れていた怪物は驚いて逃げて行った。
この日から人々の間では、毎年年末に赤い色で門戸を飾り、爆竹を鳴らし、新年を「おめでとう」と言って迎える習慣が親しまれるようになったそうだ。

干支の動物

続いて欠かせないのは、【干支の動物】だ。今年は戌(いぬ)年。

 

「春」という漢字

【注意:ここから↓は、おはぎの脳内の妄想上の中国人がお送りします】

旧正月の元旦は中国語で「春節」(Chūnjié )だから、【春】という漢字も欠かせないよ。

 

 

パイナップル

【パイナップル】も、縁起物!

え、なんでパイナップルかって?話せば長くなるけど、知りたいなら教えてあげる。

だって、「パイナップル」は、中国の福建省とかで話される閩南語(びんなんご。東南アジアでは「福建語」とも言う)で「オンライ」って言うんだけど、
これが閩南語の「旺来」(オンライ。喜びごとが来るという意味)と音が同じなのさ。

でも中国本土では、パイナップルって旧正月の飾りつけとしてはメジャーじゃないんだよな。シンガポールやマレーシアだけって話だよ。

ま、由来はなんだっていいけど見た目も可愛いしシンガポールでは大人気だよな。

 

白菜

続いて、【白菜】

 

白菜は、中国語でも「白菜」(bái cài)なんだけど、
これが中国語で「財をなす」という意味の「発財」(fā cái)や、「百歳」(bǎi suì)の音と似てるんだよ。

 

へえ~。。。
私の脳内の中国人、どうもありがとう(web検索フル活用)☆

逆さになった「福」の文字

縁起のいいものシリーズを、もうちょっとだけ。

【逆さになった「福」の文字】

 

↑見えにくいけど、人形の手元には逆さになった「福」の文字。

これについては、ちょうど今日、シンガポールのTVの中国語系チャンネル「Channel 8」でやってたマクドのCMでも取り上げられていた。

www.youtube.com

どうやら、中華文化圏では「上下逆さまにする」という意味の「倒」という漢字を用いた「倒福」という習慣があり、これこそが「福」の文字を逆さにして飾ること。

そして中国語では「倒」の発音が、何か良いことが「来る」ことを意味するときに使う「到」(dào)の音と同じだから、
「福を逆さにしておく」⇒「福が来る」と考えられるらしい。

マクドのCMでは、男の子が「幸せのバーガーも逆さにして食べないといけないんじゃないの?」とおじいさんに言うオチになっておりなんとも可愛らしい!

・・・こんなふうに、旧正月のたくさんの縁起物のうらには奥深い言われや由来がある。

時間をみつけて調べてみては、ますます旧正月が待ち遠しくなってくるのであった。

<おまけ>

マクドのCMは他のものも見ているとけっこう面白いです^^
これ↓もシンガポールで2016年に放送されたもので、
旧正月に親戚のおばあさんの家を挨拶に訪れた男の子たちが、新年のお願いごとを唱えてお年玉をもらうシーン。

www.youtube.com

みんなの前で抱負を話すうちによくわかんないことを言い連ねてしまう男の子、ああ、かわいい・・・(*´ω`*)

 

きょうも最後までお読みくださり、ありがとうございます〜!!

 

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